さて、
ぼくらはどんな困難に直面しても自信を失わずに人生を冒険しなくてはならない。
元々は六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木ヒルズ 森タワー52階)で行われている「PIXARのひみつ展」に行こうと思っていたんのだけれども、ゴールデンウィーク五月一日令和一発目のその日はどこも混んでいるわけでなんと80分待ち。ムーミン展はというと10分待ちだったので流れるようにムーミン谷に誘われる。実際のところチケット買うのに10分、エレベーターで上まで上がってから10分、計20分ほど待ったのでPIXARの方は90分は余裕で待っていたのではないか。
ぼくは愛用のマグカップはムーミンだし、スナフキンにどことなく憧れているし、けれどもムーミンについてほとんど無知であることを知った。トーベ氏からどのようにしてムーミンが生まれたか、ムーミン谷の物語、彼女と日本との関係などなど。
トーベ氏からどのようにしてムーミンが生まれたか
起源はふたつあるようだ。
- ムーミントロール
スウェーデン留学中に叔父のエイナルから、首筋に冷たい息を吹きかける「ムーミントロール」と云うおばけの話を聞いた。トロールは妖精の一種らしく日本の妖怪みたいなものだと思う。 - スノーク
弟のペル・ウロフと喧嘩したトーベが家の野外トイレにこもって、そこの壁に描いた怒った顔の鼻の大きな生き物「スノーク」。
そのふたつの経験からやがてスウェーデン語系フィンランド人による風刺雑誌「ガルム」のイラストの中に表れるようになる。最初は大きなネズミくらいの大きさで何気なくイラストの中に存在している。なにかしらの意思を持って行動しているように見える。(こんなところに!?と探しながらみるのが楽しい)その後1945年に『小さなトロールと大きな洪水』にムーミントロールとして登場する。
ムーミン谷の物語
全9冊。全体的に陰鬱で不安ではあるが屈することなく自由なキャラクターたちにこちらが励まされる。ムーミン谷の他の住民って冬眠するんですね。笑
彼女と日本
日本が好きだったらしく度々来日していたようだ。そして彼女の作品には浮世絵のエッセンスが盛り込まれたいたことに驚き。歌川広重の京橋・雨、葛飾北斎の波など。
原画の量、スケッチの数々に創作意欲を掻き立てられる。ムーミンは無垢なニンゲンの姿のようにも見えなくもない。攻撃性がなく身軽ではない丸っとした体は満足な食事と幸せが詰まっている。そんな彼らは平穏で平和で自由な日々を求めて冒険をする、ムーミン谷を愛する。住人たちはぼくらに訴えかける「どんな困難に直面しても自信を失わずに人生を冒険しなくてはならない」と。
約500点もある作品たち。図録もしっかりとした装丁でオススメです。ムーミン好きと公言している女子は絶対に行きましょう。
大分と名古屋でも開催されるようです。
ムーミンパークも面白そう。
それではお先に~。(失礼します!)