ねっとりとネット

心、頭、体にねっとりとこびりついた「ねっとり」をねっとりと、ネットへくっつける。

『幾兆億年の果てより今日も夜はまた訪れてくるのだ―永遠の無限』 草間彌生美術館にて。

さて、
これは実際に目の前にしないとちょっと感じにくい。

 

『幾兆億年の果てより今日も夜はまた訪れてくるのだ―永遠の無限』
草間彌生美術館
2019年44日(thu)~831日(sat) 

無限の反復により、時空を超越し永遠に生きる創作を試みる作家の多様な創作の軌跡。

yayoikusamamuseum.jp

みどころ

  • 「無限の網」シリーズの初期作品、当時の制作の様子がわかる写真・資料。
    「無限の網」シリーズはキャンバスを埋め尽くすとにかく網目の作品。
  • 最新の絵画シリーズ「わが永遠の魂」。
    「わが永遠の魂」は大型絵画のシリーズ。アクリル絵具を用いたカラフルでパワフルなのが特徴。民族絵画のような印象を受ける。

    草間彌生 わが永遠の魂|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO ) 

  • 初公開となる梯子のインスタレーション『天国への梯子』。
    水玉と鏡を用いた草間彌生王道インスタレーションでありながら、静かで洗練された作品。照明の色が移り変わり、永遠に登れるような・下れるようにも感じられる。
  • 日本初公開のステンレス製かぼちゃ立体作品『PUNPKIN』。
    アートの島「直島」に鎮座する『南瓜』の仲間(だと思う)。 

展示内容

草間彌生美術館は1階がロビー。今回の展示ではフロアごとにテーマが分かれており、階を昇って展示を観て周る構成でした。

《2階 永遠の無限 Infinity Nets》

《3階 わが永遠の魂 My Eternal Soul》

《4階 天国への梯子》

《5階(テラス) PUNPKIN》 

草間彌生美術館

yayoikusamamuseum.jp

草間彌生氏ご本人が設立し、一般財団法人草間彌生記念芸術財団が運営する美術館。

  • 日時指定・完全予約・定員・時間(90分)制
    予約してしまえば、定員制なので混雑せずに90分間じっくり鑑賞できます。「思い立った日に行けない」と云うのはデメリットですがヒトが多いと作品は観にくいし、ザワザワして集中できませんからね。
  • 電子チケット
    チケットの収集もアート・ストーカーの楽しみです。残念ながら、草間彌生美術館では電子チケットですので手元に残りません。しかし、その代わりに「YAYOIシール(正式名称不明)」を胸元に貼っての入館です。
  • 美術館自体が草間テイスト
    エレベーター、トイレも草間彌生美術館のみどころのひとつです。

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Googleマップ

www.google.co.jp

 

https://www.instagram.com/p/B11RJHNH-te/

【幾兆億年の果てより今日も夜はまた訪れてくるのだ―永遠の無限2019年4月4日(木)ー 8月31日(土)草間彌生美術館】永遠の無限の流れには逆らえない。#幾兆億年の果てより今日も夜はまた訪れてくるのだ永遠の無限#幾兆億年の果てより今日も夜はまた訪れてくるのだ#永遠の無限#草間彌生美術館#早稲田駅#草間彌生#南瓜#イラストレーション#illustration#イラスト#イラストレーターhttps://yayoikusamamuseum.jp/jp/exhibition/current/

 

 

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 銀色のカボチャが家に現れたのはぼくが始めて草間彌生美術館に行って、その晩のおかずにカボチャの煮物が出てきた日だ。満腹感をベッドの上にゴロンと寝転ばせて、枕元にあるiPhoneを手に取り、画面をスライドさせてパスワードを入力しようとした時に掌の上に乗っていた。そのカボチャは『ぱんぷきん』と名乗った。もちろんカボチャには口がある訳じゃないし、声を発した訳でもなく、刃物がその切れ味を反射させるように丸みのある側面がキラリと光らせて、ぼくに伝えた。
 それからと云うもの、モンスターボールに入りたがらないピカチュウやネズミを恐れて押し入れで寝るドラえもんの意固地さのようにぱんぷきんはぼくの家に居座った。犬のように鳴いたり、散歩が必要でもないし、猫アレルギーのような症状がでることもないし、ぼくとしてもどこかに出荷するあてもなかったのでほって置いた。
 ぱんぷきんは大事なことを思い出したように、あるいは単純ななぞなぞを言うように
「永遠の無限」
と言う。ぼくに向けて言っているのかはわからないが
「『幾兆億光年の果てより今日も夜はまた訪れてくるのだ』?」
ぼくは今回の展示のタイトルを答える。すると今度は質問が光り
「『幾兆億年』ってどれくらいの距離なの?」
「昨日であって、今日なんじゃない?」
「『幾兆億年の果て』って一体どこにある?」
「ぱんぷきんはそこから来たんじゃないの?」
沈黙が光沢するような気がする。
 そんなやりとりが(毎日じゃないにしろ)繰り返されている。 

p.s…

  1. 「無限の網」特に『Untitled
    Untitled』はの黒と赤の作品。「無限の網」シリーズは雨で濡れた地面に指で描いたようなちょっとした質感の凹凸がある。これを観ていると画面がズルズルとアメーバのように動いている、流れているように見える。終わりがなかれば始まりもなくてとにかく無限なムーブメント。そのうちにぼくの細胞が、ぼく自身がその動き・流れになったような気がします。これは実際に目の前にしないとちょっと感じにくい。
    草間氏の非常に個人的なところから出発している作品。それが人類、生命、そして宇宙に繋がっている凄みがある。
  2. 「わが永遠の魂」での出来事
    展示を一周した後に懐中電灯を持った警備員の夜の見回りのようにもう一度、館内を回った。「わが永遠の魂」のところでふと「あれ?さっきと展示されている絵が変わっていないか?」と思う。展示作品は変わっている訳もなく同じだ。ぼくの受け取り方、印象が変わった、と言うのも少し違う。多分、作品の「魂の呼吸」みたいなのが常にそこにあるんだと思う。だから、作品の見せる表情が絶えず移り変わっている。横顔・ミトコンドリア・繊毛・目・細胞etc...が凝縮されている「わが永遠の魂」シリーズ、そのエネルギーに押し出されそうになります。

▼図録▼
 「無限の網」の『Infinity Nets(1)』か『Infinity Nets(2)』が張り巡らされている。

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それではお先に(失礼します)!!

 

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