ねっとりとネット

ねっとりとこびりついた「ねっとり」をねっとりと、ネットへくっつけるネット。

2019年10月観た映画 特別に感想やおすすめが別にある訳でもない。 天貫勇

さて、
映画をタイトルから深読みして、その作品を自分の中に位置付ける。

 

 一度観て「なんだこの映画?なんかつまらんな」と消化不良になったり、「なんでこの映画にはこのタイトルが付いているのか?」と監督や翻訳者からの挑戦状的意味ありげなタイトルが付いている時は、思考を巡らせるチャンスです。

タイトルと内容を絡めて深読みしたり、タイトルのワードから強引に自分で結論付けてしまうのです。

これは映画を楽しむためのひとつのテクニックです。

 

2019年10月に観た映画

 【 また観たい? 】の基準 

  1. YES
    好きな映画。心に残った映画。何度も観て味わいたい映画。
  2. 一度で満足。
    嫌いでは無い映画。機会があればまた観れる映画。
    誰かにおすすめはできる映画(別に誰にもおすすめしないけど)。
  3. NO
    一度観れば満足な映画(つまらなかったり、嫌いなわけではない)。
  4. その他
    上記の基準には収まらない場合。

 

 

 7(月) 怪怪怪怪物! 

 【 また観たい? YES 好きな映画 】

 「クラス費を盗んだ」と濡れ衣を着せられた主人公:男子生徒は、クラスのカーストのトップにいる男子三人組(本当は彼らがクラス費を盗んだ)と一緒に高齢者介護の奉仕活動に行くことになる。その夜、四人は食人鬼を捕まえ、主人公と食人鬼はそのグループに仲間入りする。それから、彼らは「調査」・「実験」と命じて、食人鬼を監禁し暴行を繰り返す。カーストの底辺にいたはずの主人公は、自分より弱い立場にいる食人鬼(拘束されていなければ食人鬼の方が圧倒的に強い)を前に葛藤する。食人鬼を逃し、助ける為に主人公はひとり、行動を起こす。

 モンスターパニック系要素がメインの映画ありながら、青春や思春期のもやもやを吹き飛ばすような映画で観た後は爽快な気分になりました。

 タイトル『怪怪怪怪物!』はなぜ『前前前世』のように「怪」を繰り返しているのか?
これは単純にキャッチーでインパクトをつける意味合いがある。そして、増殖する「怪物」への恐怖の増幅を表現していると思います。実際にぼくが「食人鬼」と読んでる怪物は血液で感染するゾンビ的な特徴がありました。

 

 15(火) サラブレッド 

thoroughbreds-movie.jp

  【 また観たい? 一度で満足。 】

お嬢様のリリーと感情を持たないアマンダ。リリーがうざったい継父を殺す。 

 音楽や映像の撮り方etc...がオシャレで展開は若干地味ではありながらも『スタイリッシュ・サスペンス』と呼べるんじゃないでしょうか?

 これは10月に観た映画の中でも、本当になんで『サラブレッド』なんだろうか?と悩まされた。このタイトルをどのように捉えるかで、この映画への愛着が変わるように思える。

 まず、「サラブレッド」の意味は?

サラブレッド - Wikipedia

ぼくの理解は簡単に言うと「馬の血統種」。
しかし、犬に使ったり、人に当てはめて使うこともありますね(二世タレントは父が誰々で母が誰々のサラブレッド、って使ったりしますね)。ちなみに「Thoroughbred」の語源は 「Thorough (完璧な、徹底的な)」+「 bred ( 品種 )」。

 競走馬の世界は残酷だ。より早く走れる馬の遺伝子を残さなくてはならない。
なので、「早く走れない馬は価値が無いので生きている価値がない」。
つまり、殺してしまう(のだと思う。本当に殺してしまうのかは分からない。乗馬用になるのかもしれない)。
これを人間に当てはめるとどうなるか?
「頭の悪い人間は社会に不必要。生産性が無い人間は生きている価値が無い」。優生思想を扱っている映画と言えなくもない。リリーは人間のサラブレッドとして継父を殺し、アマンダに罪を擦りつけて犠牲にした。しかしリリーはサラブレッドなのでそれは当然の行動である。

けれども、そこまでジョキングなテーマを扱って映画にはあまり思えない。考え過ぎずに魅力的な女の子たちの会話の映画と思えばそれで良いのかもしれない。

 

 

 21(月) シャッター アイランド 

 【 また観たい? NO 】

 シックス・センス系の映画です。あんまり内容語れず。

 見応え充分!レオ様ありがとうございます。

 

 28(月) フランケンシュタイン  

 【 また観たい? 一度で満足。 】

 フランケンシュタイン博士は「死者を蘇らせる」禁断の実験を行う。 

すべての「フランケンシュタイン系映画」はここから始まっているとすれば、一見は必須な映画です。 

 「フランケンシュタイン系映画」とはどんな映画のことか?

  • 死体を蘇らせるための実験が行われる。
  • 動き出した死体には元の生物だった時の記憶や感情が無い。
  • 動き出した死体が暴走する。

今はツギハギだらけの大柄の怪物では無くて「ゾンビ」の方がイメージしやすいですね。

 

 

それではお先に(失礼します)!!

天貫勇
Twitter@kyoumu20181111 
Instagram@kyoumu2018111
公式サイト:凶夢ハラスメント 

 

この世につまらない映画は無い。
つまらないと思うのは、その映画から『面白さ』を見つけられない自分がつまらないからだ。
毎週、最低1作品は映画を観るのが生業。
www.netritonet.com

polca:https://polca.jp/users/kyoumu

polca.jp