とくになんもしたくないな。
さて、
自己申告制的に顔のサイドが出っ張るのです。
ワイルドライフ
『マレーシア ボルネオ島 オランウータン 一斉結実の森に集う』
『森の人』
赤道直下、マレーシア、ボルネオ島。
果てしなく続く霧の森。高層ビルのような70mもの木々が大地を埋め尽くす。
『ダナムバレイ森林保護区』は1億年前から続く世界最古の熱帯雨林のひとつです。
3本の角を持つボルネオオオカブトムシ。
細い枯れ枝に擬態するカレエダカマキリ。
頭の上に南国の果実を乗せているかのようなサイチョウ。
暖かな空気をたっぷりと吸って悠然と暮らすそれらの動物の中にボルネオオランウータンがいます。
アジア唯一の大型類人猿『オランウータン』。
現地語で『森の人』
- 全長:150cm
(両腕を伸ばすと2mにもなる)- 体重:80kg
- 寿命:60年
(数値は全て平均)
手のように足先が器用。空中を歩くかのように軽やかに木々を移動します。
特定の巣は持たず、移動の先々で毎晩、枝を折ってお椀型にベッドをこしらえます。
オス
オスは自分が住む一帯で自分が『フランジオス』だと思うとフランジが出っ張ります。
『フランジ』とは頬の出っ張りのことです。
自己申告制的に顔のサイドが出っ張るのです。
フランジオスはモテてます。
そして傷だらけです。
縄張りを持たないので、森で出くわせば覇権争いのための激しい戦いがあるからです。
アンフランジオス(フランジの無いオス)の恋においての主導権はメスにあるそうです・・・。
メス
子育ての期間はおよそ7年。
メスのオランウータンは平均7.6年に1頭のペースで出産を行います。
オランウータンの子供の生存率は96%。
これは現代先進国並みの数値である(ちなみにチンパンジーは60%弱)。
その高い生存率は野生動物の中では珍しく、
- 母親の手厚い子育て。
- 敵が少ない。
- 感染症のリスクが少ない。
が理由に挙げられます。
オランウータンが他の類人猿と異なる点は
- 群れを作らず単独で行動。
- 生活のほとんどを木の上で行う。
です。
チンパンジー、ゴリラetc...は群れを成し、地上生活を行います。
高い木の上にいるので観察は困難。
目撃情報と匂いを頼りに追跡を行います(どんな匂いがするのか?)。
見つけたとしても地上からだと動いているのが確認できる程度。
オランウータンは排泄も木の上で行うので、排泄物をくらわないように調査中は注意が必要!!
なぜ群れをなさないのか?
それは限られた食糧環境で生存するためです。
ボルネオ島は緑が豊富なので一見、食べ物には困らないように思えます。
しかし果物がほとんど実りません。
そんな環境で群れを成すと果実はあっと言う間になくなってしまいます。
単独行動をすれば、それぞれの個体が少しづつ森の食糧を確保できます。
限られた食料で生きていくための選択が単独行動なのです。
しかし、できることならば、なるべく一緒にいたい!
そもそも群れを作れないのです。
仕方なく単独行動を行なっていると言っても過言ではありせん。
餌が豊富にあれば、なるべく仲間と共に行動したいのです。
『一斉開花・一斉結実』
ボルネオ島では約10年に1度、
植物の一斉開花と一斉結実が起こります。
島の花が咲きまくって、果物がなりまくるボーナス・シーズンがやってきます。
なぜそんなことが起こるのか?
ボルネオ島には乾季、雨季がないがありません。
四季がないので植物が花を咲かせて、実ることができません。
しかし、約10年に1度発生する低温で乾燥する時期に植物が反応して一斉開花と一斉結実が起こります。
一斉開花することで、効率的に受粉が行われます。
そして、種を食べる動物がいるので大量に種を蒔くことで種の生存率が上がります。
一斉開花と一斉結実は植物に大きなメリットがあります。
そしてオランウータンにもメリットがあります。
餌が有り余るほどそこら中にあるので仲間と一緒にいることができます!
この期間にオランウータンは体重が600kg増えることもあるそうです。
- 若い個体は母親的存在を求めます。
- 大人のオスメスはパートナーを探します。
- 小さな子を持つ母親同士も行動を共にします。
オスは自分の居場所をアピールするために『ロングコール』と呼ばれる遠吠えを行います。
メスを呼び寄せ、他のオスを遠ざけるます。
母親たちは子供同士を遊ばせてます。
- のぞき見行動:
大人がやっていることを見て、真似る行動。果実の食べ方などを学ぶ。 - プレイフェイス:
大きく口を開ける行動。その顔。(笑顔の起源とも言われる)
p.s...
- 『妊娠検査薬に反応が出た』
一斉開花・一斉結実中に「メスの妊娠検査薬に反応が出た」と言っていたが、一体どうやったん? - 『虫歯にはならないのか?』
ニンゲンよりも鋭い歯を持っていますが、歯並びはほとんど同じです。
end...
それではお先に(失礼します)!!
天貫勇
ヌキノートは、
文化的オムニボア・ボヘミアンブロガーの天貫勇の超個人的な記録ブログです。
書かれていることの信憑性・精度は保証できませんので、ある意味フィクションだと思って読んで頂けると助かります(特にテレビ番組のブログですと、殴り書きのノートをもとに、自分で書いときながら読めなくなった肉筆を解読してブログを書いていますので怪しい情報だらけです)。
誤りはなるべく訂正したいので間違いっている箇所があれば優しく教えて頂けると有り難いです。