髪や爪をコートするマニキュアの類がやけに気になる、2021年1月。
今回は数々のシンクロが発生。
- スペース・コインランドリー図書室 & 視聴覚室
- 【 視聴覚室 】 以下、視聴覚室の感想まとめ
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- ▼ Written by MICHIRU:過去記事▼
- Written by NUKKI <パラサイト・コインパーキング編集部>
スペース・コインランドリー図書室 & 視聴覚室
① 【 図書室 】内のシンクロ < 日々の交々と死に様のあれこれ >
② 【 図書室 】と【 視聴覚室 】のシンクロ < 炎を起こす者とシリアルキラー/サイコパス >
③ 【 視聴覚室 】内のシンクロ < 侍ガール >
① 【 図書室 】内のシンクロ < 日々の交々と死に様のあれこれ >
「日々の交々」
何気なく過ぎてゆく日々も切り取り方によっては作品になる、素晴らしさ。
秋篠宮家に献上されたナマズの幸運を祈りつつ、こどもにピアスの穴を自慢して「不良になったんだ」と言われ、前巻よりほんとうのこと率が上がった日記シリーズ文庫化2作目。
塩の魔人の日常エッセイ。コンビネタも好きだし、緊張しながらピアノを弾く姿も好きだし、ひねくれ3でのトークもいいけれど、何と言ってもあの「塩の魔人」の振り切り方が素晴らしかった。エッセイも読んだし、ついに手を出してみようかしら、ラジオ聴取。
「死に様のあれこれ」
前者は実際の猫たちの人(猫)生の閉じ方、後者は小説の中の裕福な大人の人生の閉じ方。
猫の為に生き、猫の為に奔走しながら、父上と母上を看取られ、ご自身も闘病の日々(ここではさらりとしか触れられていないけれど)。猫の生きざまを通して、人間の生き死にを考えさせられる。野性は絶望しない。猫と暮らす際の実用書としても役立ちそう。
アド街ック天国のあの人の小説デビュー作。かつての恋人からの突然の電話で三十九年ぶりに再会する57歳の女と男。人生の幕を閉じようとしている女の望みは高校時代に果たせなかったバイク旅行をなぞるような死出の道行き。青春時代のきらめきは一瞬にして蘇り、浮かれ立つ時間はあっという間に過ぎてゆく。タイトルの元になった映画も観てみたい。
② 【 図書室 】と【 視聴覚室 】のシンクロ < 炎を起こす者とシリアルキラー/サイコパス >
「炎を起こす者」
アーソニスト(放火犯)とパイロキネシス(火を発生させることのできる能力者)。どちらも自身の感情のコントロールを失い、憎からず思う者までも焼き尽くしてしまった者。
『象牛』収録の「星曝し」の私は好きな男の子を焼き殺し、映画『スーサイド・スクワッド』のエル・ディアブロは妻子を焼き殺してしまう。
川があれば文明が発展するくらいだから、川ぞいでは独自の小宇宙くらい発生するんじゃないか、と思わせる物語2編。
「象牛」(ガンジス川)にも「星曝し」(淀川)にも川のほとりに独自の宇宙が発生している。前者は猿と茸の淫靡な交わりが、後者は汁気たっぷりの桃が印象深い。
「シリアルキラー/サイコパス」
今回はその手の人々が小説にも映画にも続々登場。作りごとならそれはそれと思えるけれど、中には実際の事件が元になっているものも。『モンスターU子の嘘』、『スーサイド・スクワッド』『その怪物』『殺人の告白』。
全てが謎に包まれたモンスターU子。嘘とか悪女とかいうよりもこれはサイコパスの話では。
余談ながら今期欠かさず観ているドラマ『天国と地獄 ~サイコな2人~』にもタイトル通りサイコパスが出てくる。
(高橋一生さんの写真集も出ないかな)
③ 【 視聴覚室 】内のシンクロ < 侍ガール >
刀を携えためちゃめちゃ戦闘能力の高い東洋人女性たち。『シン・シティ』のミホ、『スーサイド・スクワッド』のカタナ。どちらも日本人の名前だけれどミホは韓国系アメリカ人の女性が演じている。
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【 図書室 】 その他、読んだもの。
良いじゃないか、少女版『百年の孤独』! 作中に出てくる喫茶店のモデルになっている中野ブロードウェイにある喫茶店に行ってみたい。
通り魔から愛する妻と娘を守り命を落とした主人公は神様とのある約束を条件に天使として地上へ舞い戻る。ひたすら妻子を見守り寄り添うことしかできない天使の役割はもどかしく切ない。電車内で読み耽りあやうく目的地を乗り過ごしそうになる吸引力を持つ、心温まるファンタジー。
コールセンターのバイト代を美しくなることとデリヘルに費やし、女装した自分の姿を誰かに見て欲しいと願う。二十歳の男子大学生が内包する複雑な自己世界のモノローグ。著者の今後のさらなる成熟に期待したい。
国中が日韓ワールドカップに湧くなか美貌の女子高生が殺された。事件の余波は思わぬところにまで及び、その波にのまれた人々の人生が描かれる。人生は苦くて酸っぱい、まるでレモンのように。
娘の謎の死、絶望から復讐に転じる父。人の心の機微が理解できない早苗という存在ががよいアクセントになっている。映画化もされているようなので観てみたい、かも。
120の掌編の集合体。一見、詩のようにも思えるけれど、同じ名前の人物を同一人物だと仮定すると様々な関係が見えてくる(親子関係や恋愛遍歴など)。そう捉えるとこれは120ピースのジグソーパズルのような作品ともいえる。
【 視聴覚室 】 以下、視聴覚室の感想まとめ
今回は“愛車から20m離れると爆死する”という罠を手首に仕掛けられるフランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)。何度観ても The Stooges の I wanna be your dog が流れ出すあたりから、いや、それ以前の多人数相手のストリップ・ファイトあたりから、いや増すゾクゾク感! シリーズ最高にして、最好。
1972年にチャールズ・ブロンソンが主人公を演じた同名映画をジェイソン・ステイサム主演でリメイク。オリジナルに敬意を表してかノスタルジーを感じさせる映像や音楽が好み。そうこなくちゃねというエンディングでカタルシス。チャールズ・ブロンソンのオリジナル版も観てみたい。
太陽も朽ち果てた暗黒の街で、大切なものを奪われたアウトサイダーたちの復讐が始まる。
モノクロベースに、発光するような白、滲むような赤、冷たい緑、燃えるような青などが要所要所で使われる映像が印象的。だけれども本作はエピソード2らしく、いきなりこれを観ると若干のアウェイ感。
毒を以て毒を制すのごとく、悪党は悪党を以て制す、という狂った発想から政府の命により召集されたサイコパス/シリアルキラー軍団・スーサイド・スクワッド(決死部隊)。個性豊かな面々もさることながら使われている曲もいい! The Animals の The House of the Rising Sun で始まり、Queen の Bohemian Rhapsody で幕を閉じる、こんなナイスなセンスの映画にハマらないはずがない!! 人間てこんなに毎日同じ映画を観て楽しめるんだ、と改めて思う。キャラクター的にはハーレイ・クインのイカれっぷりとジョーカーのサイコっぷりに釘付け。だけれど最も気になるのは、いつもついつい探して目で追ってしまうのは、どこか少年ぽさを残したパイロキネシスのエル・ディアブロ。ちなみに監督のデヴィッド・エアー曰くこの作品は切り刻まれているとのこと。カットされた22の未公開シーンを含むノーカット版もぜひ観たい!
冷酷な連続殺人犯と妹を奪われた狂った女の果てしなき戦いを描いたサスペンススリラー。
動機不明、出自不明の連続殺人犯は勿論のこと、怒らせると手がつけられない狂った女、その他ここに登場する主だった人間たちはロクでもないか狂っている。登場人物ほぼ全てが怪物。
実際に起こった未解決事件「華城連続殺人事件」にインスピレーションを受けたサスペンスアクション。2017年の日本映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』(藤原竜也、伊藤英明主演)は本作品のリメイク。途中からのもしや…がその通りの展開になり、思い通りに事が運んでゆくラストはカタルシス。
物心ついてから初めての下血を体験。いつ何時にも初体験ってあるものだなあ、としみじみ。
点滴のルート確保に不向きな構造の体らしく、何をするにもまず毎回それがストレスに。
専属の腕利きルート確保技術者が切に欲しい今日この頃。
finish
▼筆者紹介▼
- a writer:ミチル
- 属性:Sexually fluid
- ペット:白玉という名の猫を妄想で飼っている
▼ Written by MICHIRU:過去記事▼
www.netritonet.com
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Written by NUKKI <パラサイト・コインパーキング編集部>
記事の掲載ありがとうございました!
最近、岩井さんにはラジオ『ハライチのターン!』でお世話になっています。
僕は旅行、旅に行きたくなったので村上春樹氏の旅行記というか海外生活のエッセイ『遠い太鼓』を読みました。本人的には「旅のスケッチ」。
僕も終わりを決めたい海外生活をしてみたい。数年のうちに海外旅行行きたい。
こちらも元ネタ(?)の映画があります。僕は見たことないですが。
今、欲しい写真集↓
日向坂46のメンバーです。笑
(アイドルの写真集は買ったことがない)
ぬっきー