いくら春眠暁を覚えずといえども、明らかに寝過ぎでしょって日々だった、2021年3月の読書感想。
ミチル
- スペース・コインランドリー図書室
- < 祝祭×祝祭 / 猫≒人間? >
- その他、読んだ本。
- 寝ても寝ても寝足りない。つらつらと夢を見るのが止められない。だけど今は、これで(も)いいのだ。
- finish
- ▼ Written by MICHIRU:過去記事▼
- Written by NUKKI <パラサイト・コインパーキング編集部>
スペース・コインランドリー図書室
< 祝祭×祝祭 / 猫≒人間? >
今回のシンクロ・ポイントは以下の2つ。
① 「祝祭×祝祭」
洋の東西を問わず春を待ちわび、五穀豊穣、子孫繁栄、厄難消除を祈る賑々しい祭の数々。
ヨーロッパ諸国で何世紀も昔から伝わる、生命の輪廻や季節のめぐりを祝う祭。動物の毛皮や植物でできた装束、鈴や骨で飾られた、祝祭の獣人たち。祝祭というと映画『ミッドサマー』を思い出す。多々登場する熊モチーフ、気になる。
日本の祝祭は鹿多め。鹿はししとも読み獅子に通じる。色とりどりの日本の祝祭を生で見てみたい。
ぬ「どんな形であれ、2020年からの世界と戦う祝祭をしたい」
② 「猫≒人間?」
猫と人間はほぼ同じ生き物かもしれないと思わせるような共通の事柄の数々。
例えば、健康を維持するためや、病んだり老いたりしたときの留意点やケアなど。
猫好き(これ大事!)現役獣医さんによる、猫と暮らしていると気になる猫の気持ち、不調のサインなど285項目のアレコレ。ためになる。もし我が家に猫が加わることになったら、この本買う。
ご自信の闘病記であり、ご両親の介護記でもあり、野生の猫を通して人間が失いつつある身体感覚や本能の大切さを説く本書。この経験則の共有はありがたい!ご本人も仰っている通り、一般的な感覚とはちょっと違うのかもしれないけれど、だからこそ貴重なのだ。先日読んだ獣医師による猫に関する本と類似点が数々あって驚く。姿や遺伝子の相違にかかわらず、猫も人間も生き物として共通するところは案外多いようだ。
ぬ「猫ってちょっと霊的な存在ですよね(猫飼ったことないけど)。祝祭には猫は関係がなさそう」
その他、読んだ本。
今回ほど巻末の解説がありがたいと思ったことはない。解説がいちばん記憶に残る。
ぬ「解説には何が書かれていたのか・・・?」
最近のマイブーム、草笛光子嬢。その彼女も出演し、映画化された(公開は今年の予定)ということで読んでみる。老後のお金のことは勿論、思わぬ事件やアクシデントもあり飽きさせぬ展開で、面白かった!
ぬ「老後の資金を心配できるのは、ある意味で余裕がある証拠です。僕はある程度、今しかできないことに散財したいです。笑」
様々な人たちの様々なお気に入りのお菓子。お菓子とは関係ないけれど、やなせたかし氏の「人生の後半期になり派手な血が騒ぎ出した」というのが印象に残る。そういうの、いいと思う。個人的にはいまパン屋さんで売っているクッキーにハマっている。
ぬ「弟が毎日グミ一袋食ってる。僕はギャバのチョコを6粒。」
高学歴ワーキングプア男性債務者×美容整形美女多重債務者=ばらばら死体。桜庭一樹というフィルターを通して綴られる貧困、転落、孤独、消費者金融、債務者たち。物悲しい。
ぬ「借金するほどやりたいことが現状ない。貧困、転落、孤独、消費者金融、債務者って一見するとネガティヴっぽいけど別に悪いことじゃないし、不幸でも無い気がします。」
レシピ集でもなくエッセイでもない、これはそう…クッキング・ポエムとでも呼んだらいいような新ジャンル。初めこそ翻訳ソフトで訳されたような文章に(聞く分にはよくても読むのはしんどい)なかなか入りこめなかったものの、次第に麻痺して?終盤になると、なかなか詩的な表現だななんて思えてくる不思議。笑
ぬ「彼女のように飾らない(ように見える)女性が好きです」
著者が異境でダッカの残飯やチェルノブイリの放射能汚染スープを胃の腑に収めていたその頃、自分が何を食べていたのか思い出せない。これといった覚えがないということはそれだけ恵まれていたということなのだろう。著者のような苛烈な旅はできそうにもないけれど、ウィーンの大観覧車での食事は体験してみたい。
心を閉ざし妖怪よりも妖怪らしい人間と故あって百鬼夜行から人間界に落ちてきた鬼の因縁。シリーズ化されていて思いの外先が長い。今後の展開が気になるのでぼちぼち制覇の予定。
以前ネットで拝見した人生相談の回答がどれもしっくりくるものばかりで、本書で改めて鴻上さんの人間力の高さを思い知る。ホントに人間関係における「おみやげ」は大切だ。その他にも共感多数。何かあったらこの人に相談したいと思う。
90歳から始めたという新聞ちぎり絵の数々。勧められたからと言って誰にでも出来るわけではないクオリティ。聞けば娘さんのひとりはデザインの仕事をされていて、お孫さんは漫画家・イラストレーターだということで元々のセンスをお持ちの方なのではないかと。野菜(ブロッコリーやピーマンなど)や茸類がとくに見事。
ぬ「年齢は関係ないとつくづく実感します」
寝ても寝ても寝足りない。つらつらと夢を見るのが止められない。
だけど今は、これで(も)いいのだ。
finish
▼筆者紹介▼
- a writer:ミチル
- 属性:Sexually fluid
- ペット:白玉という名の猫を妄想で飼っている
▼ Written by MICHIRU:過去記事▼
Written by NUKKI <パラサイト・コインパーキング編集部>
記事の掲載ありがとうございました!
猫から老後資金から料理とジャンルの雑食性学習欲(?)に尊敬します。
「あぁ僕も引きこもってちぎり絵みたいなことをしてたい」
寝ても寝ても寝たりないって猫化か赤ちゃん化が進んでいるのでは?
しかし、僕が飼育しているトカゲも24時間のうち半分くらいは寝ている気がする。
パンダ、コアラ、ナマケモノだって結構なロングスリーパーだって聞いたことがあります。
サバンナで肉食動物に怯えるような、天敵に命を狙われる環境じゃなければ生物は基本寝てしまうんだと思います。
おやすみなさい。
ぬっきー