11/9(火) バスケットケース(1982年)
シャム双生児の映画。
【 ジャンル:スリラー/サスペンス 】
【 ★★★★★★★★★☆ 】
大きさは跳び箱の1の段くらいあるだろうか。おばあちゃんちにありそうな、植物のツル製のバスケットケースを抱えて、ドゥエイン(主人公1)は夜のニューヨークを歩く。計画している復讐劇の「あじと」となるホテルを探しながら。
僕達は殺る、僕達兄弟を引き裂いた、非人道なイカれた医者たちを。
兄弟は悲しき運命のもつれからを壊し、自由になれるのか!?
兄弟関係、身体性、憎悪、思春期、恋、愛、性などなどがドロドロと混ざり合う狂気。
ドゥエインには双子の兄、ベリアル(主人公2)がいる。ベリアルは顔と手の肉塊と言っても過言ではない。性格は気性が荒く、暴力的。言葉は喋れないのでまさに怪物。ひとりでは生活できないので、弟のドゥエインが世話をする。
もともと2人はシャム双生児。ドゥエインの右脇腹にベリアルが寄生するように生まれてきた。荒い違法な手術によって二人はふたつになってしまった。
ベリアルの作り物感がたまらない。80年代が持っているソウゾウ力に興奮。
しかし、シャム双生児の場合、兄弟姉妹の定義はどうやって決定するのだろうか。
体はくっついていて、産道を通って出てくる個体はひとつなけであって。先に頭が出た方が兄姉になるのだろうか。それだったら、バスケットケース兄弟の場合、どう考えてもドゥエイン弟の方からじゃないと頭がでないんじゃないのかな。
それにしても、シャム双生児って不思議。2つの精神がひとつの肉体を共有しているってどんな感覚なんだろうか。全てのパーツを共有してなくても、全く同じ血液が体を循環しているって。そもそも双子もかなり興味深い。ほぼ同じ肉体の人間が目の前にいるってのは、少し怖い。
それではお先に(失礼します)!!
おおぬ菌
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