とくになんもしたくないな。
さて、
この際、描けるだけらくがきしよう。
新美の巨人たち
谷内六郎「上總の町は貨車の列 火の見の高さに海がある」
横須賀美術館、谷内六郎館
奇跡の1300枚によって残された、なつかしき昭和の記憶。
昭和31年週刊新潮創刊号の表紙を飾った『上總の町は貨車の列 火の見の高さに海がある』。
寄せられた言葉
「乳色の夜明け、
どろどろどろりん海鳴りは低音、
鶏はソプラノ、
雨戸のふし穴がレンズになって
丸八の土蔵がさかさにうつる幻燈。
兄ちゃん浜いぐべ、
早よう起きねえと、
地曳(じびき)におぐれるよ、
上総(かずさ)の海に陽が昇ると、
町には海藻の匂いがひろがって、
タバコ屋の婆さまが、
不景気でおいねえこったなあと
言いました。
房州御宿(おんじゅく)にて」
喘息持ちだった谷内氏。療養のため訪れた千葉の外房。
その時の記憶(朝の御宿の海、商家の家並 )を頼りに描いた一枚。
谷内六郎Voice
- 「日本中で毎週展覧会をやっている、こんなかすごい仕事はないと思って、大事業だと思ってやって来ました」
- 「一番苦労したのは、これからもやはり表紙の絵の要素になる案(アイデア)です。案(アイデア)の下絵が出来ますと、後は割と楽に描けます」
- 「何か神様の命令のようなものがボクの背中の後ろにいるようで、自然に、むちゅうの内に絵を描いたり、文を書いたりします。もしかすると、戦時中に、十五、六の少女のうちに昇天してしまったボクのたった一人の妹が、ボクの絵を描かせてくれているのかと思っています」
- 「白い砂浜ほど大きな画用紙はない、もったいない、この際、描けるだけらくがきしよう」
成瀬政博Voice
現在、週刊新潮の表紙絵とコラムを担当している。
ちなみに横尾忠則さんの弟。
- 『自然の風景、物を見ている中でふいっと谷内さんの想像がそこに入って、あっと思うような絵の世界が出てくる』
end...
それではお先に(失礼します)!!
おおぬ菌
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書かれていることの信憑性・精度は保証できませんので、ある意味フィクションだと思って読んで頂けると助かります(特にテレビ番組のブログですと、殴り書きのノートをもとに、自分で書いときながら読めなくなった肉筆を解読してブログを書いていますので怪しい情報だらけです)。
誤りはなるべく訂正したいので間違いっている箇所があれば優しく教えて頂けると有り難いです。