さて、
「もの皆、仏」
新美の巨人たち
2019年9月21日(土) 小倉遊亀「浴女その一」「浴女その二」2週連続で女性画家を特集!「人生100年!女の生き様」と題し、約100年にわたる画家人生を辿りながら、名画誕生の物語をご紹介します。2週目は、明治から平成にかけて105年の歳月を生きた日本画の巨人・小倉遊亀。
- 一度も洋服を着ることの無かった生涯。
- 四万温泉
重要なモティーフを見つける
「タイル張りの浴槽をうごめく透明なお湯を見ていると、
人の体も浴槽も線もさまざまな形に屈折して
不思議な美しさを次々と展げて見せて呉れる」 - 結婚を機に北鎌倉に住み始める。そして「絵を捨てる」。
小倉遊亀43歳・小倉鉄樹73歳
「先生」・「かあちゃん」と呼ぶ間柄。 - 小倉鉄樹は「宇宙とつながっている人」
「きんたまというやつは変なやつだな、
無くてはならない大事な品だが股ぐらの間に隠れていて、
人の邪魔にもならず、威張りもせずに、
人間もきんたまのような人物になるまで
修行を積まなくてはおもしろくない」 - 「自分を捨てきることは、全部を得ること」
- 余白
「余白は名前から余白ですけどもねそれもひとつの形です
余白の形がうまくいったら真ん中の人物の形もうまくいく訳です
人物だけ上手にいって、余白がおかしいってことはありません
石も草も人間も皆同じだと私はぼんやりと考えたけど
余白というものはばかにできないなと思います」
*
『浴女その一』には「一本の線」と言うことが全て詰まっている。直線・曲線・太線・細線etc...の線の形状。そして、冷たい線・あったかい線、ハッキリとした線・ぼんやりとした線、歪んだ線・かたい線etc...線の表情が浴場の空間に集まられている。体の線、タイルの線、水の線たちは普段ぼくたちが見ていると線を教えてくれる。
温泉に浸かってぼんやりとお湯を眺めたいなぁ。
それではお先に(失礼します)!!
天貫勇
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公式サイト:凶夢ハラスメント