さて、
櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展に行った。
日本唯一のアウトサイダー・キュレーター 櫛野展正さんによる「アウトサイド・ジャパン 日本のアウトサイダー・アート」の刊行を記念した初の大規模展覧会。
アウトサイダー・アート
既存の美術や文化的継承の系譜とは無縁の文脈によって制作された我流の芸術作品のことを指します。
70人以上もの数々の作品はぼくをクタクタにさせた。腰は痛くなるし、足は血が溜まってくるし、脳は考えることを拒否し、目は光を受け付けない。原因はとにかく作品の数が多く、それらが多種多様である。飲み過ぎちゃんぽん状態だからだ。あれだけいろんなモンをごったに一緒くたにしたら気持ち悪くもなるでしょ。そして、作品から絞り出てくるような叫びがビンビンガンガン伝わってくる。その「叫び」こそが「表現」であって人間の「生」そのもの。ぼくみたいな浮遊体は引き込まれる、飲み込まれるそうになるので必死になって冷静にならなくてはならなかった。この展示自体が大きな生物のようだ。櫛野展正さんによって生み出されんたんだ。なにかに反撃するかのように、決定的な一撃を与えるように。
なにかを表現し続けること自体がアートなのだ。誰かのためにではなくてたった一人の自分のために。でも目に見える表現にするのはきっと誰かになにかを本当は伝えたいのかもしれない。そのひとりぼっちの声たちを聞くことができたのが櫛野さんなのだろう。伝えたいことを意識的にするとそれはインサイドになるんじゃないかな?
p.s…
ガタロさんの雑巾を見ているときにたまたま櫛野展正さんが解説してくれ。その日はテレビ収録をしていたのだけど櫛野さんはそれの合間で暇そうに?相方とぼくの後ろに座っていた。この度はありがとうございました。ご本人だとはわかっていたのですがどうすることもなく。笑
それではお先に~(失礼します)。