さて、
美術のお勉強です。
信じていると思っていたものは意外と適確には言い表せない。
『奇想の江戸挿絵 辻惟雄』
を読みました。
江戸後期の挿絵の魅力を「異界」「生首」「幽霊」「妖怪」「自然現象」「爆発と光」「デザインとユーモア」とピンポイントに分けて紹介・解説されています。やさしく説明してくれているので簡単に読めます(内容も割にさっぱりしていて重くない)。北斎漫画がどれほどまでに現代の漫画に影響を与えたかがよくわかります。
「P64~ (1)自在な幽霊の形」がおもしろかったです。
「幽霊」と「妖怪」の区別について、
- 幽霊は異界に住む妖怪の一つのタイプ。生前の形で生者の前に現れる死霊と考える。
- 人間であった死者が人間の形をとって現れるものが幽霊。妖怪一般とは区別する。(妖怪は異界、幽霊は他界に住む)
この本では便宜上、2番の説に従って話が進む。
見たことは無いんだけれども「幽霊」と「妖怪」もその存在は信じているし、いてもいいんじゃないかなとも思う。けどこれを書いていて「じゃぁ信じるって一体なにを信じてるのぼくは?」と思った。つまり「幽霊」ってなに?「妖怪」ってなによ?って。
まず「幽霊」って?ぼくも概ね2番の説に同意。妖怪とは違う。死者が人間の形をして現れる。ぼく的な補足すれば、
- 「人間の形をしているだけで肉体ではない」
- 「死者がなれる人間の形はあくまで生きていたときの姿(服装が変わることがあっても、性別・体格が変わることはない)」
ぼくの幽霊は、ぼくが死んでからぼくの形をした肉体のないぼくが誰かに目撃されて初めて幽霊になれる。
そんで「妖怪」ってなんだ?人間の形はしていないし、なんだか触れそうな妖怪もいそうだし・・・。「死の世界と繋がっているもの」って感じかな?後は水木しげる様が定義したらそれは妖怪。笑
ぼくが妖怪になったら、ぼくの記憶はなくてぼくの魂が妖怪となる、んじゃない??
「幽霊」「妖怪」との実体験。怪談話があったら教えてください!
それではお先に(失礼します)!!