ねっとりとネット

ねっとりとこびりついた「ねっとり」をねっとりと、ネットへくっつけるネット。

『欅坂46夏の全国アリーナツアー2019追加公演』東京ドームにて。天貫勇

さて、
「僕には僕の正義があるんだ」。

 

 『欅坂46夏の全国アリーナツアー2019追加公演』東京ドーム

www.keyakizaka46.com

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欅坂46夏の全国アリーナツアー2019の追加公演として初の東京ドーム公演が9/18(水)・19(木)に行わわれた。

 
 欅坂46初の東京ドーム公演はぼくにとっても初の東京ドーム参戦となった。さらに言えば欅坂46ライブ初の「屋内」参戦でもあった。富士急ハイランドの野外ライブ・欅共和国は2017年初回から毎年参戦できていたものの、屋内ライブは2019年3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE 日本武道館なども含め惨敗で東京ドーム公演のチケットが当たったのは奇跡的なラッキーだった。欅坂46から届いた誕生日プレゼントだと勝手に解釈するしかなかった(今回の同伴者の戦友は同じく9月生まれの大学からの友人だ)。

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ゲートの番号や入口の番号、列の番号、席の番号と混乱する番号の中ようやく席を発見。席は2階席の中段あたり。そして中心。真正面にセンター。セット全体を見渡すことができこれまたラッキー。着席すると席のが斜辺に張り付くようにあるのことに驚く。みんな勢い余って前に落ちそうである。


今回の東京ドームは「新生欅坂46表明ライブ」だ。それは「不協和音」を披露した、と言うことに尽きる。

 4枚目シングルの不協和音は現在の欅坂46の「クールでカッコイイ。ダンスがすごい。(笑わない)」と云う世間一般のイメージを決定付けた楽曲だ。もちろんデビューシングル「サイレントマジョリティー」からそのようなイメージではあったが「不協和音」の出現によって、他のアイドルとは確実に異なることが知らしめられた。

 「不協和音」は禁術だ。NARUTOのガイ先生が使う最強の体術「八門遁甲の陣」、うえきの法則のロベルト・ハイドンの能力「理想を現実に変える力」etc...使用する度に生死の危険がある技だ。つまり『魔曲』である。その曲は現れるたびに欅坂46を包み込み魂を削っては去って行く。2017年紅白歌合戦でウッチャンナンチャンの内村さんとコラボして、てち(平手友梨奈)、すずもん(鈴本美愉)、志田愛佳が過呼吸などを起こしぶっ倒れてからは、平手センターでは歌唱していない(それどころか一度も歌唱していないかも)。

 
 セットリストは正直言って真新しいものでは無かった。8枚目シングル「黒い羊」が聞けなかったのも残念。斬新さよりも確実性を目指した感じだ。

東京ドーム公演1日目9/18(水)セットリスト

  1.  Overture(VTR)
  2. ガラスを割れ! (7thシングル)
  3. 語るなら未来を…
  4. Student Dance
  5. エキセントリック
  6. 世界には愛しかない(2ndシングル)「MVで使用した傘をライブでも使用」
  7. 青空が違う 「気球に乗ってました!」
  8. バレエと少年
  9. 制服と太陽
  10. 二人セゾン(3thシングル)
  11. キミガイナイ
  12. もう森へ帰ろうか?
  13. 僕たちの戦争
  14. 結局、じゃあねしか言えない 「自転車に乗っていた(多分)」
  15. サイレントマジョリティー(デビューシングル)
  16. 避雷針
  17. アンビバレント(6thシングル)
  18. 風に吹かれても(5thシングル)
  19. 危なっかしい計画
  20. 太陽は見上げる人を選ばない
  21. アンコール 不協和音(4thシングル)


ちなみに以下が、

「欅共和国2019 7/6 富士急ハイランド・コニファーフォレスト」のセットリスト。◎が付いているものは東京ドームでも歌われた曲。

  1. overture
  2. 世界には愛しかない◎
  3. 手を繋いで帰ろうか
  4. 青空が違う◎
  5. 太陽は見上げる人を選ばない◎
  6. アンビバレント◎
  7. バレエと少年◎
  8. 制服と太陽◎
  9. バスルームトラベル
  10. 結局、じゃあねしか言えない◎
  11. Nobody
  12. 危なっかしい計画
  13. 僕たちの戦争◎
  14. Student Dance ◎
  15. 避雷針◎
  16. AM1:27
  17. I’m out
  18. キミガイナイ◎
  19. 語るなら未来を… ◎
  20. 風に吹かれても◎
  21. サイレントマジョリティー◎
  22. 二人セゾン◎
  23. 危なっかしい計画◎

しかし、二期生が入ったことによるボリュームが欅共和国の時よりも感じられ、全てのパフォーマンスの力が増していた。人数が増えたからだけではない、厚みが2倍ぐらい違うような気がした。

 尾関梨香、森田ひかるがカメラでアップで抜かれるとハッとするほど顔が可愛い。笑 2人ともライブ顔である(もちろん、けやかけでも可愛いがそれとは違う魅力がある)。
 石森、齋藤のパフォーマンス力は欅坂46に不可欠な要素のひとつだ。ダンストラックの見応えがある。9枚目シングルで2人の姿が見れないのはすごく残念だ。
 土生ちゃんが著しく売れていて、大忙しだった。卒業したメンバー分を彼女が全て埋めているかのようだった。
 原田の存在感が光る。今までの妹的可愛さの中に大学生になって垢抜けてはいるけれど清楚な女性の雰囲気が混ざって魅力が増している。欅共和国で復活してからの進撃が止まらない。
 こんな回の東京ドームのテーマはよく分からなかったけど、世紀末の渋谷、廃校、廃品回収場のようなイメージだったと思う。

 会場はアンコール曲を待っていた。けれども「東京ドーム公演に来れて良かった」と云う満足感と若干の諦めの空気がドームを膨らませていた。平手が肘を痛めていたこともあり、今日はこれでお仕舞いだなぁとみんなが思っていのではないか。そこにあの挑発的な電子音が嗅いではいけない有毒ガスのようにどこからか漂う。神経が麻痺する。耳を疑ったが、眠っていた魔物が蘇ったかのように観客は一斉に立ち上がり、唸った。本当にドームが揺れた。ドドドドドっと地鳴りが起きた。ドームの係員の方が公演が始まる前に拡声器を使って注意点の説明と共に「東京ドームは皆さんが声を出すほど盛り上がります!」と言っていたことを思い出し、これがそのことかと納得する。そしてぼくらの散漫としてた気持ちは一気にドームの中心である欅坂46に集まる。そこに磁場や引力など力が働いて、ドームが球体となり一時的に地面から浮いたようだった。
(↓こんな感じ)

 

 圧倒的に気合いが入っている欅坂46の闘志がガンガン伝わってくる。原田の騎馬は原田がいなかったから不協和音ができなかったのではと思わせる姿。1回目のてちの「僕は嫌だ」に完全にノックアウト。2回目のねるのパートは誰が吠えるのがと待ち望むと、9枚目シングル・フロントメンバーにもなった田村!!振り絞るような叫びに「二期生が入って来て本当に良かったなぁ」としみじみ。てちの髪型は不協和音PVの時と同じぐらいだったのも感動。てちが頭を打ったり、誰が過呼吸にならないか心配しながらも会場はどんどんヒートアップする。3回目最後の「僕は嫌だ」の頃にはそんなこと頭なく大興奮でした。

 再生と復活を経て進化した姿。そしてその進化は今後も誰にも邪魔をされず、私たちのペースで進んで行くんだと強く殴られるように表明された。「僕には僕の正義があるんだ」と。しかし、今後も「不協和音」を毎度やってくれるとは限らない。欅坂46はとにかく不安定で何が起こるか?一体どうなるか?が常にわからないグループだからだ。

 

p.s...

  • オダナナがいなかったのが残念です。
  • 『角を曲がる』
    2日目19日に初披露された『角を曲がる』にどんなメッセージが込められているのかはぼくにはわからない。きっと何かしらの表明がそこには含まれていたのだろう。聞きたかったような気もするけれど、1日目に不協和音を聞けたことで大満足である。なぜなら、ぼくは不協和音からのファンで、不協和音が欅坂46の中で一番好きな楽曲だからだ。
  • また屋内ライブ行きたい。
    年末かな?

 

<欅坂46東京ドーム>「不協和音」披露で5万人、驚きと割れるような歓声 /2019年9月20日 - エンタメ - ニュース - クランクイン!

 

 それではお先に(失礼します)!!
天貫勇 Twitter@kyoumu20181111