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< カルチャーセンター >スペース・コインランドリー図書室/Written by MICHIRU〜2021年8月号 

とうもろこしの加熱が思いの外簡単にできることを知った、2021年8月の読書感想。

 

ミチル

 

 

 

スペース・コインランドリー図書室

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今回のシンクロ・ポイントは

< カルチャーセンター >

『すべて真夜中の恋人たち』/『森へ行きましょう』

 様々な講座を取り揃えた、巨大なカルチャーセンター。前者はそこで出会い、後者はそれを隠れ蓑に使う。

身近な場所で開催される面白そうな講座の有無は探してみたことがあるけれど、センターへ通うという発想はなかったな。今後の選択肢に加えてみようかしらん。

 

 

『すべて真夜中の恋人たち』 川上未映子

 しんとしている。真夜中にひっそりと青く光るクリスマスの電飾のように。意地悪な人や激しい人や俗で下世話な人たちをも飲み込んで物語はしんしんと流れてゆく。

もうすでに最初の1頁で完結しているような、読み手の状態によって大きく浸透力が変わりそうな物語。

 

ぬ「未読。積本」

 


『森へ行きましょう』 川上弘美

 「rutsu」の坩堝。留津とルツ、そこから派生しつづける、琉都、るつ、流津、瑠通、る津。森と云うより同じルーツから枝葉を伸ばした1本の木のような感じがする。

個人的には不穏な瑠通が好みではある。それから思わず笑ってしまった「ケツの穴、小さし」。

 

ぬ「未読。挿絵が魅力的です」

www.google.com

 

その他、読んだ順。

 


『いいことだけを引き寄せる結界のはり方』 碇のりこ

 日々の中で知らずにやっていたことがここで言う結界をはることに繋がっていたり、おろそかにしている事々をこなしてゆけば結界がさらに強化できそうだったり。

でもまあ何事も縛られ過ぎ・頼り過ぎはよくない。ほどほどにしておこう。

 

ぬ「未読。なるほど結界とは」

 


『ハグとナガラ』 原田マハ

 気心の知れた親友との二人旅。楽しそうで気ままそうで、よいなーと思う。

けれど彼女たちの母親の話が絡んでくると途端に切なくなってくる。彼女たちの旅がこの先も続いてほしいなあ。

 

ぬ「未読。

 


『鴻上尚史のますますほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』 鴻上尚史

 どの相談者にも寄り添い実行可能な回答をするというのは並大抵のことではないと思う。このシリーズまだまだ続いて欲しい。

 

ぬ「未読。僕もシリーズでなにか読んでるものがあったような」

 


『潜入・ゴミ屋敷-孤立社会が生む新しい病』 笹井恵里子

 癖(ヘキ)というよりある種の病気であり、他人から見れば不用品の山でも当人にとっては自分を守ってくれる鎧のようなものだったりする。片付いた部屋は維持できる人でさえ、何かのきっかけでゴミ屋敷化が進んでしまうと自分だけでの事態解決は難しい。

だけれど、命懸けで助けてくれるプロたちもこの世には存在する。

 

ぬ「未読。ゴミ屋敷に住んでいると死ぬんですね。病気として片付けられるなら治療で片付けられると思う。

同じ過ちを繰り返し行い、自分の犯した過ちは簡単に再現できる些細なことだと認識させる習性が人間にはある。遅刻や万引きを繰り返したりする。ってどこかで読みました」

 


『人生は美しいことだけ憶えていればいい』 佐藤愛子

 母親だったら大変かもしれないけれど、祖母や伯母(叔母)なら楽しいだろうなあ、と思う佐藤愛子さんの1973~2016年に掲載されたアレコレをまとめた1冊。

含蓄あり。そういえば、今年はやけに戦争関連の番組が少ない気がする。

 

ぬ「未読。2021年の夏はオリンピックでしたからね。人間が嫌な記憶を忘れられないのは生き残るために遺伝子に刻まれている。危険な場所や食べてはいけない物を忘れていては死んでしまいます。ってどこで読んだか忘れました」

 


『プラナリア』 山本文緒

 再読。既読の本でも初読と化すくらいに内容を忘れてしまっている本もある中、これはまあまあ覚えていたのが多かった。ひとは皆どこか歪。だからこそ愛おしかったりもするのだけども。

 

ぬ「未読。僕は8/26にシンクロ的に『風の歌を聴け』を再読開始しました」

 


『猫を助ける仕事 保護猫カフェ、猫付きシェアハウス』 山本葉子 松村徹

 頭が下がる思い。個人的には、高齢者向け介護サービス付き+猫付きマンションやシェアハウス構想の今後が気になる。

 

ぬ「未読。ふ〜ん」

 


『なんで家族を続けるの?』 内田也哉子 中野信子

 両親のことや育ってきた環境やトラウマや現在の考え方などについての対談。

今さらながら改めて思うのは、樹木氏の娘さんを也哉子と名付け、自らを樹木希林と名乗るネーミングセンス、よき。

 

ぬ「未読。普通は存在しない、とは思いますが、芸能人の子供は特殊ですよね。二世と言われてしまうし。他人(親)の影響が大きい」

 


『ロマンティックあげない』 松田青子

 著者の書く場所に魅かれがち。人よりも曲よりも、場所。あとは時々、映画。今回のフックは、富士屋ホテル、金谷ホテル、アメリカ自然史博物館、イカとクジラ、マッドマックス 怒りのデス・ロード。ふむふむ。

 

ぬ「未読。良い表紙ですね。エッセイを読むのが好きですがなぜか女性のエッセイに巡り会えないのでありがとうございます!」

ケリー・リームツェン(だと思われる)

www.kellyreemtsen.com

 


『或るろくでなしの死』 平山夢明

文庫版↓

 もう好きとか嫌いとかを超えたところで、情念と狂気が凝ったような「或る愛情の死」に出てくる母親の果ての姿がやけに〝残る〟。

 

ぬ「未読」

 

 

JA全農直伝の「とうもろこしを簡単に蒸す方法」

とうもろこしの皮の最後の1層を残したまま電子レンジで5分加熱、以上。

今年の夏はこれで本当に助かった! 全農の広報さん、ありがとう!!

 

 

 

finish

 

 

▼筆者紹介▼

  • a writer:ミチル

  • 属性:Sexually fluid

  • ペット:白玉という名の猫を妄想で飼っている

 

▼ Written by MICHIRU:過去記事▼ 

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<パラサイト・コインパーキング編集部Written by NUKKI

  記事の掲載ありがとうございました!

なにかしらの講座、講習を受けてみたいと常々思っています。

2020年の2月に陶芸、3月は銅版画を体験しました。しかしコロナ禍に突入してしまい、その後はなにやら断念。今は緊急事態の世界を体験中なわけで。

 

カルチャーセンターって行ったことも、そこでなにかしたこともないかも知れない。

なんとなく加齢臭がするし、生息している人間が独自のカルチャーを構築し、確固たるコミニティを形成しているような気がする。

そのカルチャーセンターという村にうっかり足を踏み入れてしまったら。洗脳され村の一員となるか、なんやかんやで生贄になるか、村から逃げ出すしかないのかもしれない。

それは冗談にしろ、なにかしら新しいことを始めるのには勇気出したり、エネルギーをを使う。

とは言え、極めて安全な(たまに湿度の高い事件が起きるが)アジアの特異な島国に生まれた我々はそんなことで勇気、エネルギー、恥を垂れ流せるのならいくらでも垂れ流したいと思う。

 

ぬっきー 2021/09/18/土

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